2016年9月7日

コラム 第1回「はじまりの水中集魚灯」



「えっ、そんな製品もやってるんですか?」
と尋ねられることが、日頃からよくある当社。せっかくですので、ユニークな製品たちにまつわるお話を紹介してまいります。ぜひお付き合い下さい!




第1回 「はじまりの水中集魚灯」


現在では販売しておりませんが、水中集魚灯は当社の「はじまりの製品」なのです。
今から70年以上前、海洋研究者である創業者・林寿は漁業の近代化に取り組んでいました。
『もっと効率よく魚を獲ることは出来ないだろうか?』

創業者・林 寿
林は元々使われていた集魚灯と、これに集まる魚の習性を研究しました。魚には認識しやすい光の強さがあり、ただ明るければ寄ってくる訳ではない…。そこで発明されたのが、「水中集魚灯」です。


これは従来型の「船上から光を照らして、水面近くの魚を集める集魚灯」とは異なり、ランプごと海中に沈めて、さらに自動で光の調節を行い魚をおびき寄せるという画期的なシステムの集魚灯でした。

魚の習性、光の性質を研究した末に生まれたこの水中集魚灯には、より多くの魚が寄ってくる。いままでより早く、効率的に漁ができる。発明は成功しました。

これをきっかけに、1946年「海光社水産研究所」が創立されます。1956年には株式会社となり、量産体制を整備。海光社ではその後もかずかずの製品を生み出し、(詳細:海光社の技術紹介ページ)現在にいたるまで漁業資材を作り続けています。


今では日立市郷土博物館にて、静かに余生を過ごす水中集魚灯。会社ロゴのモチーフにもなった水中集魚灯は、海光社の原点ともいえる製品なのです。

さて、ほかにも創業当時に発明された、現役の主力製品「ラインウエイト」がありますがこちらの紹介はまた次回に。



第2回「投げてびっくり!ラインウエイト」につづく